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2020.1.14 Windows7サポート終了
OS のサポートが終了すると、OS に深刻な脆弱性が発見されても修正されません。セキュリティソフトをいくら強化しても、それだけでは問題を解消できるとは限りません。OS 自体が脆弱であれば、悪質な攻撃の標的にされ、被害を被る危険性があります。
脆弱性のある OS を使い続けるのは危険
2015 年から 2017 年にかけて世界中で大騒ぎになったランサムウエアを思い出してください。
ランサムウエアは当時の WindowsOS の脆弱性を突き、パソコンに侵入し、内部のファイルにロックを掛けたり、暗号化したりして使えなくしてしまいました。そのうえで、解除してほしくば身代金を払え、と要求してきたのです。日本でも、被害額は約 400億円にも上りました。
じつは、ランサムウエアが流行する前に、マイクロソフトは OS の脆弱性に気づき、修正版を無料で配布していました。そのため、OS のアップデートをしていた人は被害から免れることができました。つまり、OS をアップデートしたかどうかが大きく明暗を分けたのです。
Windows7 のサポート終了後、この OS の脆弱性を狙ったマルウエアが現われた場合、もう、OS の修正版という助け舟はないと覚悟すべきです。仮にそのマルウエアが大流行し、例外的に Windows7 の修正版が配布されたとしても、被害そのものを解消できません。問題が起きてからでは遅いのです。
どうすればいいのか
新しいパソコンに買い替えるというのがもっとも簡単な方法です。
それがむずかしいのであれば、OS をアップグレードするという手があります。
しかし、Windows8.1 へアップグレードするのはお勧めしません。Windows8.1 のサポートも 2023 年には終了するからです。同じく大企業向けに行われている Windows7 の 2023 年までの有料サポートも、根本的な問題解決にはなりません。
OS アップグレードするのであれば、やはり、Windows10 がベストチョイスです。
Windows10 のサポート切れを回避する方法
「なんだかんだいっても、Windows10 もそのうちサポートが切れるんだろう」
と思われる方がいるかもしれません。Windows10 は小まめに更新すれば、サポート切れにならないしくみになっています。
Windows10 の場合、OS のマイナーアップデート度は別に、毎年 3 月と 9 月に機能更新プログラムがリリースされます。この機能更新プログラム適用後 18 か月間がサポート有効期間となります。つまり、機能更新を続けて 3 回飛ばさなければ、OS の機能更新のたびに 18 か月ずつサポートが伸び、結果、永久に Windows10 のサポートを受けることができるというわけです。
Windows10 へのアップグレードのしかた
Windows10 へのアップグレードには、5 ステップ必要です。
- 使っているパソコンがアップグレードできる仕様になっているか確認する。
- バックアップをとる。
- ライセンスを購入する。
- Windows10 をダウンロードして、メディアを作成する。
- メディアを使ってアップグレードする。
1. 使っているパソコンがアップグレードできる仕様になっているか確認する
よほど古いパソコンでなければ、アップグレードは可能です。
2. バックアップをとる
アップグレードに失敗したときに備えて、必ずバックアップをとっておきます。
3. ライセンスを購入する
Windows10 のライセンス料は、Home 版が 19,008 円、Pro 版が 27,864 円です。
4. Windows10 をダウンロードして、メディアを作成する
メディアとして、空のUSB メモリ(8MB 以上)、または DVD を用意します。
5. メディアを使ってアップグレードする
画面の指示にしたがって作業を進めます。
まとめ
Windows7 は、2020 年 1 月 14 日にサポートが終了します。サポートが終了したからといって、Windows7 を搭載したパソコンがただちに動かなくなるわけではありません。しかし OS に深刻な脆弱性が発見されても修正されなくなります。脆弱性のある OS を使い続けると、悪質な攻撃の標的にされ、大きな被害を被ることもあります。
Windows10 は機能更新を続ける限り、サポート切れにならないので、Windows10 搭載のパソコンを購入するか、OS を Windows10 にアップグレードすることをお勧めします。